• No.4222
  • 料理・グルメ

焼き鯖 (福井県)

土居さんというお殿様が田植えが終わった農民(今の大野市の辺りの人々)に、浜で獲れる美味しい鯖を食べさせてあげたいという、優しさからうまれた郷土料理です。生のままではすぐに腐ってしまうので、浜で焼いてから運びました。今でも大野市では、七月二日の半夏生には浜焼き鯖を食べる習慣が残っており、半夏生鯖とも呼ばれています。この浜焼き鯖は背開きにして焼くのが特徴です。

焼き鯖寿司は、福井県三国町の飲食店経営者、中本さんの発案です。「三国町の名物を作りたい」「福井の伝統料理である浜焼き鯖と寿司が好きだから」という2つの熱い思いで、焼き鯖寿司を試作しました。その後、試行錯誤を繰り返し、2000年5月にようやく完成し、地元の盛大な祭り「三国祭」でお披露目しました。

小浜では「焼き鯖」が一般的。中世から若狭では若狭湾の魚介を京で売る行商が盛んで、若狭街道が「鯖街道」と呼ばれるほど鯖が運ばれた。傷みが早い鯖は塩をして、やがて夏には水揚げ直後に浜で焼いて運んだ。開いた鯖に縦に竹串を刺して焼くが、新鮮な鯖は焼きの途中で身がはじけやすく、開き方や焼き加減には高度な技が必要。焼き色、脂の落ち具合を見ながら焼き上げた鯖は、外はカリッ、中はジューシー。焼き立てや温め直し、冷めたままで生姜醤油や大根おろしで食べるのが定番。素焼きなので味を付けて焼き鯖煮や焼き鯖寿司などに。

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2014/7/7 15:57:54 登録 2015/11/16 9:00:41 更新

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