• No.4214
  • 料理・グルメ

里芋のころ煮 (福井県/大野市)

福井県の大野市上庄でつくられる里芋は、一味も二味も違うその味で全国に名をはせています。 身が締まりしっかりとした歯ざわりの里芋は、料理した後も煮崩れずホクホクとした歯ごたえを楽しめます。この大野芋と呼ばれる里芋は、同じ物をよそで作っても普通の里芋になってしまうそうです。これだけおいしい大野芋ですから、シンプルな「ころ煮」が一番おいしいと地元の人は言います。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/satoimo_no_koroni_fukui.html)

開祖・親鸞の祥月命日(旧暦11月28日、新暦1月16日)の前後、秋から新年にかけておこなわれる浄土真宗各派の年中最大行事を報恩講といい、福井県では「ほんこさん」や「おこ(う)さま」と呼ばれる。「里芋のころ煮」はその報恩講に集まった人々に振る舞う精進料理の一つである。奥越地域は福井県のなかでも北東部に位置し、霊峰白山をはじめ標高の高い山々に囲まれた屈指の豪雪地帯である。その山々からもたらされる水資源と、肥えた土壌、昼夜の寒暖差など、里芋にとって好条件であるため、きめが細かくもちっとした食感で味の良い里芋がとれる。中でも「上庄さといも」はGI登録されている。里芋は、秋に収穫され、冬の間の貴重な食べ物である。この料理は報恩講で振る舞われるほか、子孫繁栄の縁起物であるとして、祝いの席でも親しまれてきた。福井県では里芋は皮をこすり落としたように剥かれた状態でスーパーマーケットなどで売られていることが多い。薄皮が残っている状態でつくるのが、美味しさの秘訣でもある。

2014/7/7 15:55:14 登録 2024/4/23 16:00:23 更新

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里芋のころ煮

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