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  • 料理・グルメ

ざくざく(汁) (福島県/二本松市)

神様への供え物の代表。ざくざくとは、具がたくさんと言うことで、煮物と汁物の中間食です。こづゆよりも古い料理と思われます。材料は(田作りで出しをとり、大根、人参、里芋、牛蒡、糸こん、きくらげ、豆麩、ちくわなど)地域・家庭によって入るものが少し異なります。

具材は、とってもシンプルです。
大根、ニンジン、ゴボウ、サトイモ、こんにゃく、焼き豆腐、凍み豆腐など、お店のオリジナルで「厚揚げ」と「しめじ」が入り、乾燥したホタテの貝柱をお酒で一晩もどしたものを一緒に加えます。



出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/30_8_fukushima.html)

「ざくざく」は「ざくざく煮」「ざくざく汁」とも呼ばれ、江戸時代頃から親しまれている郷土料理の一つである。『俳諧製法の事』によれば、ざくざくは「菜を細かく切ったもの」を指すとされていたが、その後食材をざくざくと角切りにした汁物という認識に変化していったとされる。
ちなみに、福島県内には、ざくざくに煮た郷土料理として会津若松で食べられている「こづゆ」がある。ざくざくはだしに煮干し、こづゆは貝柱を使うなどいくつか違いはあるものの、共通する部分も多い。さらにこづゆのことを「ざくざく」と呼び、同じものと認識している地域もある。いずれにしても、複数の地域の食文化が交じり合った味わい深い郷土料理である。

2014/7/6 11:39:14 登録 2024/4/9 12:54:18 更新

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ざくざく(汁)

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