- No.4100
- 料理・グルメ
あさづけ (秋田県)
県内各地で食べられる米の粉を使った涼しい夏の酢の物です。地域によっては「粉なます」、「こざき練り」と呼ばれています。祝儀、不祝儀の取り回し料理としても使われてきましたが、女性たちの集まりの一品料理としても人気があります。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/29_13_akita.html)
「あさづけ」は米を煮て、野菜や果物を砂糖と酢で味付けした料理。
一般に認知されている「浅漬け」とは全く別もので、米を使った甘酸っぱいデザートのような位置づけとされる。夏には秋田県内各地でこの涼しい酢の物が食されている。米を精製した時に出る砕け米を秋田では「こざき」といい、これを煮て練って作ったものであることから「こざき練り」、また酢を使って味付けるため「粉なます」など、地域によって呼び方が異なる。
秋田では昔から二番米も余すことなく麹米や漬物床などに利用してきたが、このあさづけもそのひとつとされている。また、秋田では昔、田植えは女性の仕事だったため、ひと仕事終えた後に食べる甘みと酸味が絶妙なあさづけは、心身に染み渡り、疲れた体を癒やしてくれるごちそうだった。市場に出せないお米を上手に利用したこの料理はまさに農家の知恵がつまった伝統食である。
地域によって入れる具材はさまざまで、きゅうりやパイナップル、みかんなど季節の食材を入れて各家庭で親しまれている。
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2014/7/6 11:19:32 登録 2024/4/8 15:44:14 更新
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