• No.4087
  • 料理・グルメ

ドンコ汁 (宮城県)

ドンコは、口が大きく姿はグロテスクな魚ですが、味は淡泊でうまみがあり、とくに冬の初めは脂がのっておいしく珍重されます。
ドンコは頭ごと内臓を取らずにぶつ切りにし、大根、人参、ゴボウなどの野菜を入れ、好みによって醤油、味噌で調味し、最後に豆腐とネギを入れて、大ぶりのどんぶりであつあつを食べるのが一番です。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/donko_jiru_miyagi.html)

ドンコは、エゾイソアイナメ、チゴダラの別名で、秋から冬にかけて旬を迎える魚である。
宮城県内では主に石巻港と気仙沼港で水揚げされ、漁獲量は年々減っている。口が大きく腹が膨れ、尾にかけて細くなることから、「大きな口からたくさん入って、小さな尻から出ていきにくい」として、お金が貯まる縁起魚ともいわれている。それゆえ、気仙沼地方では大漁、商売繁盛を祈願してえびす講の日に神棚につるし、それを汁にして食べる風習がある。
ドンコは冬になると身が締まり、肝も脂がのって一段と美味しくなり、身と骨が柔らかであるのが特徴。白身で身にも皮にもクセがなく、タラのような上品な味わいがある。身よりも肝のほうが好まれる傾向にあり、三陸地方では古くからなめろう、丸焼き、から揚げ、鍋や汁物にして食されてきたが、いずれの料理にも肝は濃厚な風味を与えてくれる。
「どんこ汁」は、味噌と相性の良いドンコをたっぷりと用いた冬の味覚。体を芯から温める郷土料理として、沿岸部を中心によく食されている。つくり方は各家庭によってさまざまだが、大根、人参などの野菜、豆腐と一緒に調理されることが多い。

2014/7/4 18:25:45 登録 2024/4/5 15:20:06 更新

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ドンコ汁

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