• No.4063
  • 料理・グルメ

柳ばっと (岩手県)

良質のそばが取れる岩手県北部で数多く伝わるそば料理の一つで、そばのだんごを野菜たっぷりの汁で煮込んだ、寒い冬に芯から体が温まる家庭料理です。
江戸時代、当地を治めていた南部藩により、農民がソバを食すことを禁止されていた時期があり、人々は「これはソバではない、柳ばっと」だといって、そば粉で柳の形の団子を作って食べ続けたといいます。「柳ばっと」の「ばっと」は、この禁を犯した「法度」からきているそうです。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/28_7_iwate.html)

岩手県北部は冷涼な気候で米が育ちにくいため、厳しい環境でも育つヒエやアワ、そばなど雑穀の生産を続けてきた。そのため雑穀を使った料理が多く生まれることとなり、そば粉を使った「柳ばっと」はその一つ。
江戸時代に当地を治めていた南部藩は、細切りの蕎麦は切るのに手間がかかり贅沢であるとして、農民が細切りのそばを食すことを禁止していた時期があった。人々はそば粉で柳の形の団子を作り「これはそばではない、柳ばっとである」と言ってそばを食し続けた。
料理名の「柳ばっと」の「柳」は食材の形から、「ばっと」は、禁を犯した「法度」からきていると言われる。食材が柳を模しているのは、柳は春先に一番早く芽吹き、秋には一番遅く枯れるため、元気で長生きするようにという長寿の願いを込めていると言われる。
地域によって柳ばっとう、柳葉、柳だんご、すりだんごなどとも呼ばれている。もちもちと歯ごたえのある食感だ。

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2014/7/4 16:12:11 登録 2024/4/5 13:24:26 更新

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