• No.4051
  • 料理・グルメ

どんこ汁 (岩手県)

「どんこ」は、脂肪分が多くなる冬が旬で、味噌味の汁物は好んで食べられます。
大根、にんじん、じゃがいもを大きめに切って煮て、ぶつ切りにしたどんこの切り身とどんこの肝臓を入れて静かに煮込み、豆腐を入れ味噌で調味し最後にねぎを加えます。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/28_23_iwate.html)

「どんこ」とは三陸沿岸でよく獲れるエゾイソアイナメ、チゴダラのこと。どんこは冬になると身が締まり、肝にも脂が乗る。身はクセがない白身で上品な味わいで、一般的に味噌汁や鍋物の具として好まれる。濃厚で脂肪分のある肝を使うのもポイント。白身で淡泊な味は産後の肥立ちに良いとされ、体力回復の料理として食されてきた。
また「大きな口からたくさん入って、小さな尻から出ていきにくい」として、お金が貯まる縁起魚ともいわれ、陰暦10月20日の恵比寿講に尾頭付きのどんこ汁を神前に供え豊漁を祈願した。気仙地方では現在もこの習慣が続いている。秋仕舞い(庭仕舞い)の際に食べられる地域もある。
どんこは汁物以外にも、たたき、なます、塩焼き、干物、田楽などの方法でも食される。

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2014/7/4 16:03:43 登録 2024/4/5 14:38:30 更新

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