- No.4044
- 菓子・甘味
しだみだんご (岩手県)
しだみとはどんぐりのこと。昔、しだみは、救荒食品として保存していました。殻をむき、灰水でしぶみやアクを除きながら1日かけて柔らかく煮て、黒砂糖を加えて練り上げてあんを作ります。そのしだみあんを入れただんごです。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/28_28_iwate.html)
「しだみ」とはどんぐりのことで、「しだみだんご」は「しだみ」に砂糖を加えてだんご状にしたものや、これをあんにして、小麦粉を練った生地で包んだものがある。
県北地域や奥羽・北上山系地域では、夏に太平洋から吹く冷たい風(やませ)の影響で凶作になることが多かった。そのため凶作時も実る「しだみ」は、乾燥保存できる備蓄食料として重宝された。
味がよく栄養があり、カロリー、たんぱく質、脂質、炭水化物は白米と同じくらい含まれる。戦後、農耕技術の発達により救荒食としてのしだみの役割は終わったが、近年の自然食ブームの影響で再び注目されるようになった。
しだみは9月から10月にかけて拾ったものを、衛生管理を目的にすぐにゆでて、その後乾燥させる。食べる前には木灰や重曹でアク抜きや渋抜きが必要で、非常に手間のかかる食べ物である。
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2014/7/4 16:01:40 登録 2024/4/5 14:41:57 更新
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