• No.4037
  • 料理・グルメ

くるみ雑煮 (岩手県)

三陸沿岸の宮古地方で正月や冠婚葬祭のごちそうとして食べる雑煮。だしは、煮干しが基本で、大根、にんじんのせん切り、ごぼうのささがき、鮭、凍み豆腐等の具を入れたしょうゆ味の汁に、切りもちを焼いて入れ、最後にいくらやせりをのせます。もちは、くるみをすり砂糖で味付けした「くるみだれ」をつけて食べます。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/28_29_iwate.html)

「くるみ雑煮」は「くるみ餅」とも言われ、三陸沿岸の宮古地方で元日の朝に食べられる代表的な料理である。正月だけでなく、結婚式のお祝いや不祝儀の膳、特別なおもてなしの際の最高のごちそうとしてふるまわれる。
大根、にんじん、ごぼう、鮭、凍り豆腐などを入れたしょうゆ味のだし汁にもちを焼いたものを入れ、もちを食べる時はそのまま汁わんから食べたり、別の器に入れた「くるみだれ」をからめて食べたりして、2種類の味を楽しむのが特徴。
沿岸部では冷害により米が育ちにくかったため、貴重なもちを大切に味わおうとして生まれた食べ方と考えられる。家庭により、具にいくらやあわびなど海産物を入れることもある。くるみは地元でとれる鬼ぐるみを使用。鬼ぐるみは海外産のくるみに比べ、タンニンや油分が少なく、あっさりとしているのが特徴で、この鬼ぐるみを丁寧にすってねっとりするまでのばし「くるみだれ」を作る。岩手県ではくるみは食生活に深く根付いており、「おいしい味」のことを「くるみあじ(くるびあじ)」と表現することもある。

2014/7/4 14:52:11 登録 2024/4/5 14:42:34 更新

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