• No.4003
  • 料理・グルメ

たら汁 (富山県/朝日町)

タラを捨てるところなく上手に利用した料理です。とれたてのタラをブツ切りにし、味噌味で煮こんだだけの素朴で簡単なものです。浜でとれたてのタラを大鍋で作ると一段と美味しい浜料理。
タラは肝臓を取り出し、ぶつ切りにする。ごぼうはささがきにしてアクを抜く。鍋に湯をわかし味噌を入れ、タラと肝臓を入れ、アクを取りながら煮る。残りの味噌とごぼうを入れる。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/37_2_toyama.html)

富山県の東端にある朝日町は、山側に北アルプス、日本海側にはヒスイの原石が採れる美しいヒスイ海岸が広がる自然豊かな土地。「たら汁」はこの町で発祥した伝統的な汁物である。海岸沿いの国道8号周辺には「たら汁」を提供する店が立ち並び「たら汁街道」とも呼ばれる。朝日町はかつてタラの水揚げ量が豊富で、漁へ出た男たちを温かく出迎えようと漁師の女房たちが流木を集め大鍋を沸かし、味噌とタラを入れ煮込んで作ったのがはじまり。漁に携わった人たちみんなで大鍋を囲み浜辺で円座になって食べていた。
美味しさの決め手は、スケソウダラを一匹まるごとぶつ切りにして、身、頭、肝、白子、真子を使って豪快に煮込むこと。鮮度が落ちやすいタラは当時、地元の浜辺で干ダラや一本焼きにして売られていたが、現在は海水温の上昇からか地元ではほとんど獲れず、東北や北海道産が使われている。

2014/7/3 20:02:22 登録 2024/4/22 11:05:01 更新

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