- No.3946
- 菓子・甘味
いもぼた (鳥取県/弓浜半島)
昔から水田に恵まれない弓浜地帯では、主作物として栽培されたさつまいもと、のどごしを良くするさといもを加え、ぼたもちを作り間食にしていた。現在では、色づけなどアレンジして三色いもぼたともいわれている。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/imobota_tottori.html)
「いもぼた」は弓浜半島で古くから伝わるさつまいもを使ったぼたもち。弓浜半島は砂地が多く稲作には不向きな土地だった。江戸時代中期に石見銀山領大森代官、井戸平左衛門が薩摩国から砂地に適したさつまいもの種芋を山陰に取り寄せて以降、さつまいもの栽培が盛んになった。明治 20 年頃よりさつまいもが主作物として栽培されるようになった。収穫の少ないもち米の代わりにさつまいもでかさ増しをし、独特なぼたもち文化が生まれた。
一見するとぼたもちのようだが、小豆のあんの隙間からやや黄色味がかった中身がのぞき、口に入れると、ぼたもち特有のお米の存在感よりさつまいもの甘みが広がってくる。
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2014/7/3 14:43:05 登録 2024/5/5 15:46:40 更新
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