- No.3916
- 料理・グルメ
黒豆煮 (京都府)
おせち料理の三種の祝肴には、欠かせないものであり、勝ち戦(軍)を象徴する名残りとして、栗を入れるところもあります。
大粒の丹波黒大豆は、長い時間と古釘を入れたり、鍋の蓋を絶対取らない等の少しの手間をかけるだけで、しわを作らずふっくらと色鮮やかに煮あげることができます。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kuromameni_kyoto.html)
「黒大豆(くろだいず)」は、京丹波町や南丹市などの丹波地域を主な産地とする黒豆である。栽培の歴史は古く、大豆そのものは「古事記」(712年)や「日本書紀」(720年)が書かれたころには五穀の一つに数えられていたが、大豆の中の1品種である「丹波黒大豆」がいつごろ成立したかは定かではない。10世紀の書物には「烏豆(クロマメ)」として大豆と区別され、16世紀には宮中への献上物に「黒豆」の名があることから、このころには既に栽培が盛んであったと推測できる。土地が肥沃で、昼夜の気温差が大きい内陸型の気候で栽培されているため、大きな粒に育ち、味も濃厚である。栽培期間が半年間と長く、技術的にも難しいことから生産者の間では「苦労豆」と呼ばれることもあった。
大粒でしわもなく、艶やかに黒光りする黒大豆は、煮あがりの味も良い。未熟のころに収穫した枝豆や豆ごはんなど素材の味をダイレクトに楽しめるレシピが一般的。正月のおせち料理では「黒豆煮」にして振る舞われる。「黒豆煮」には、「黒く日焼けするほどマメに働けるように」と、長寿、健康の願いがこめられている。
アクセス 128 pt
2014/7/3 12:46:24 登録 2024/4/29 16:39:02 更新
[次] → けんちん汁