• No.3887
  • 料理・グルメ

けんちん汁 (神奈川県/鎌倉市)

けんちん汁は、禅僧が中国から伝えた普茶料理の1つ、巻繊(ケンチェン)「豆もやしをごま油で炒め、塩・醤油で、味付けした物」を汁物にしたところから巻繊汁「けんちんじる」が、由来の一つで、もう一つの説として、鎌倉市にある建長寺のお坊さんが、料理に使うはずのお豆腐を崩してしまい、汁の中に入れて作ったことが、始まりなので、「建長汁」(けんちん汁)になったという説があります。

鎌倉市の建長寺から発祥。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/35_1_kanagawa.html)

大根やにんじんなどの野菜を油で炒めてから煮込む料理。その発祥には諸説あり、中国の精進料理である普茶(ふちゃ)料理の一種である巻繊(けんちゃん)が日本語になったという説と、鎌倉の建長寺で作られる「建長汁」がいつしか「けんちん汁」と呼ばれるようになったという説がある。
けんちん汁は現在では日本各地で食されているが、建長寺では700年以上も前から食されており、一説によると、建長寺で修業した僧侶が各地に派遣されるとともに全国に広まっていったのだという。建長寺のけんちん汁は精進料理であるため、動物性の食品は使わず、だしも昆布やしいたけからとる。粗食のイメージがある精進料理にもかかわらず、多くの野菜が使われるのは、他の精進料理で余った野菜くずを無駄なく用いて作ったからである。
けんちん汁には豆腐をくずして入れるが、そのきっかけは、建長寺の初代住職が、修行僧が落としてしまった豆腐を拾い集めて洗い、汁の中に入れたことからという逸話が残っている。

2014/7/3 9:18:35 登録 2024/4/17 17:47:03 更新

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けんちん汁

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