• No.3888
  • 菓子・甘味

酒まんじゅう (神奈川県/相模原市)

糀と冷ご飯を発行させて作る「まんじゅう酒」の酒汁で地場産の小麦粉を練り、まるめて平たくした中に小豆あんを入れ、丸くかたちを整え蒸しあげます。畑作が多い相模原では小麦を栽培しており、その粉でつくる「酒まんじゅう」は、それぞれの家庭の味があり、お客様へのご馳走としても喜ばれ、「養蚕の糸取りと酒まんじゅうができないと嫁には行けない」と言われるほど大切な行事食でした。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/35_7_kanagawa.html)

米・麹から作った酒種と小麦粉を混ぜた生地で、あんを包んで蒸しあげたまんじゅう。
相模原は火山灰が多く稲作に向かない土地であったため、古くから小麦や大麦などの畑作がさかんで、地粉を使用したさまざまな食べ物が親しまれてきた。そのなかでも酒まんじゅうは、祭りや人寄せの際に必ず食卓に上がるごちそうだった。「酒まんじゅうが作れることが嫁入りの条件」とされた時代もあったという。生地を発酵させるには暑い時期が最適であるため、特に7、8月に行われる祭礼には欠かせない儀礼食で、各家庭で大量に作って家族で楽しんだり、親族に配ったりされた。

2014/7/3 9:18:50 登録 2024/4/17 17:50:20 更新

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