• No.3886
  • 料理・グルメ

牛鍋 (神奈川県/横浜市)

横浜に最初の牛鍋屋が現れたのは、文久二年(1962)の頃、伊勢熊という居酒屋で牛肉の煮込みをだした所、大盛況であったといわれています。戦前の横浜伊勢崎町は、銀座、浅草を凌ぐ興行のパラダイスでした。芝居小屋や洋画館、寄席、相撲小屋まであり、浜っ子ならその帰りに牛鍋屋へ寄って、財布を空にしないと粋じゃない、といわれた時代でした。当時は座敷に炭で火をついて回る威勢のいい男衆もいて、まさに横浜は活気にあふれていました。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/35_17_kanagawa.html)

味噌や醤油を使ったたれで牛肉を煮込んだ、横浜市発祥の鍋料理。すき焼きに似ているが、すき焼きは肉を焼いてから煮るのに対し、牛鍋は最初から具材をたれで煮る。
日本で一般的に牛肉が食べられるようになったのは、長い鎖国が終わった江戸末期以降である。1859年に開港した横浜では、西洋文化の影響を受け、国内でもいち早く肉食文化が広まった。横浜港付近の居留地に住む外国人たちが食べていた牛肉料理にヒントを得て、横浜の居酒屋「伊勢熊」の主人が1862年に初の牛鍋屋を開業。当時の日本では牛肉を食することを嫌悪する人も多く、「伊勢熊」も妻の猛反対のため店を仕切って半分を居酒屋、半分を牛鍋屋としていたが、食べ慣れない牛肉を日本人好みの味付けにしたことから人気を博し、やがて牛鍋の専門店となったという。周囲にも次々と牛鍋屋が開店した。現在でも明治時代に開業した老舗料理店が営業を続けており、今では横浜を代表する名物料理となっている。

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牛鍋

2014/7/3 9:18:23 登録 2024/4/17 19:52:00 更新

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