- No.3868
- 料理・グルメ
煮味噌 (愛知県/三河地方)
三河地方に伝わる家庭料理で、四季折々の野菜を自家製味噌でじっくり煮込んだ鍋。寒い時は一つの鍋を囲んで暖を取ったものである。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/nimiso_aichi.html)
愛知県の食で欠かせないのが、八丁味噌に代表される豆味噌(赤味噌)。大豆を原料に麹菌を繁殖させ、大豆の麹をつくり、この豆麹を使って長期間、発酵・熟成させたものが豆味噌となる。最低でも1年、長いと2年から3年も熟成させる。こうしてつくられる豆味噌は、濃厚なコクと酸味、独特の渋みを感じさせる味わいになる。この豆味噌の銘柄の一つが八丁味噌である。
八丁味噌が生まれた八丁村(現:岡崎市八帖町)は、徳川家康が生まれた岡崎城から八丁離れたところにあり、東海道と矢作川が交わる交通の要所だったことから、味噌の原料である大豆や塩などを手に入れやすかったといわれる。
豆味噌文化は現在に至るまで強く根付き、さまざまな味噌料理がつくられ、それは県外にも知られている。「味噌煮込みうどん」や「味噌おでん」、「味噌カツ」などと並んで、愛知県民に親しまれているのが「煮味噌」である。「味噌煮」とも呼ばれるこの料理は、その名の通り、さまざまな具材を味噌で煮返しながらつくる。家庭によってその味やつくり方が異なり、バリエーションは非常に多い。煮物のようにして食べるところもあれば、汁を多めに鍋や味噌汁のようにして食べるところもあるが、根菜がよく使われること、一度に沢山つくることなどが共通している。
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2014/7/2 18:12:41 登録 2024/4/25 10:18:58 更新
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