• No.3826
  • 料理・グルメ

カシ豆腐(かしきり豆腐) (高知県/安芸市)

カシの実は縄文時代、人の常食であり、耕作地の少ない山間地にあっては近世にいたっても、なお重要な食材であった。
古代食はこのカシ豆腐のように、アク抜きをするものが多い。古くからアク抜き技術が普及していたようだ。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kashikiri_kochi.html)

「かしきり」は、かしの実(あらかしの実、どんぐりともいう)でつくられる豆腐のこと。高知県山間部では救荒食で「かし豆腐」とも呼ばれている。古来、朝鮮半島から伝わったといわれており、山間部などの耕作が向いていない地域が、シンプルにかしの実と水を使い、調理していた。食料難の時代には重要な食材であった。「かしきり」づくりは、家を守るお年寄りの仕事であることが多かったという。 昔は高知県で広く食べられていたが、いまでは食べる機会があまり無く、安芸市でしか食べられていない貴重な郷土料理。 韓国では、いまでもこの「かしきり」と似たかしの実でつくるトトリムクという料理が食べられている。

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2014/7/2 16:01:11 登録 2024/5/7 14:12:43 更新

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