• No.3805
  • 料理・グルメ

ケンビキ焼き (岡山県/新見市)

旧暦の6月1日をロッカッヒテエーといい、ロクガツヒトヒの訛りで、「6月のある日1日」で、田植えの疲労回復に当てる日で、シロミテともいって村中仕事を休んで一日くつろぐ日。この日、茗荷の葉で巻いたケンビキ焼きホウロクを使って作くり、氏神様、内神様に供え家人も食べる。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/41_5_okayama.html)

田植えが終わり、梅雨明けを待つ旧暦の6月1日をどこの農家でも仕事を休む節目にしていた。また、この日は厄年の厄が明けたり、厄に入ったりする境の日にもあたり、いろいろな行事が開かれる。この時期に、農家ではみょうがの葉で包んで焼く「けんびき焼き」を作った。これを食べると農作業で疲れた肩の腱びき筋を焼きほぐす、夏やせしないなどの言い伝えがあり、みょうがの芳ばしい「けんびき焼き」を家族みんなで食べた。収穫したばかりの小麦を粉にして焼き餅を作ったり、ソラマメで作ったあんを入れたりして、ホウロクに並べてじっくりと焼く。かつて、みょうがの葉は、多くの家の庭に植えられていて、この時季には簡単に手に入った。その時季に採れる自然の恵みを巧みに生かした取り合わせだ。

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ケンビキ焼き

2014/7/2 14:17:02 登録 2024/5/6 8:55:45 更新

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