- No.3711
- 菓子・甘味
からすみ (岐阜県/東美濃地方)
岐阜県東美濃地方に昔から伝わる和菓子。米粉と砂糖をベースにしたものです。
地元では、桃の節句に用いられるお菓子で、今では少なくなりましたが、各家庭でからすみを作り、土雛を飾ってお祝いし、子供たちは袋を持って近所の家を回り、小さく切ったからすみを少しずつお土産としていただいて楽しんでいたようです。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/38_3_gifu.html)
江戸末期ごろ、東濃地域で桃の節句に作られるようになったと伝えられている「からすみ」。
「からすみ」といえばボラなどの卵巣を塩漬けにし、乾燥させた珍味が有名だが、こちらは練った米粉を蒸した和菓子。特徴は、切った断面が山型になる形状にある。山の頂上が2つあるのが一般的だが、まれに3つのものもある。山の形になったのは、わが子が「日本一幸せになれるように」との願いが込められ、富士山を模した形になったと言われている。
名称の由来は諸説あり、高級珍味の「からすみ」は、海から遠いこの地域では貴重であったため、それに形が似たお菓子で代替したことからこの名が付いたという説と、中国・唐時代の文鎮とすずりを兼ねた墨(道具は一般に「唐墨(からすみ)」と呼ばれていた)に形状が似ていることからという説とがある。
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2014/7/2 10:08:50 登録 2024/4/24 14:42:02 更新
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