• No.3706
  • 料理・グルメ

いももち (岐阜県/中津川市)

加子母では昔からどの家でも「いももち」をつくって食べています。丁寧に洗ったお米と里芋に塩少々加えて炊きあげ、すりこぎで潰し、一つ一つ愛情を込めて丸めます。
いももちの風味を最大限に引き出す名脇役は「ネギ味噌」や「生姜しょうゆ」です。

お米と里芋を一緒に炊いて、すりつぶした食べ物。成形してからフライパンなどで焼き、生姜醤油や生姜味噌などにつけて食べる。江戸末期から食べられていたと思われ、秋の時期、貴重な米と、同じように秋に穫れる里芋を合わせ、量を増やして食べたと考えられている。

お米と里芋を一緒に炊いてから、一緒にすりつぶす。成形してからフライパンなどで焼き、生姜醤油につけて食べる。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/38_14_gifu.html)

「いももち」は、北海道、和歌山県、高知県などでも郷土料理として名が挙がるが、それぞれ芋の種類(ジャガイモ、サツマイモ、里芋)や製法などが違う料理であることが多い。
岐阜県のいももちは、里芋と米が使われるのが特徴で、里芋とお米を一緒に炊き、よく潰して丸めたものをそのまま、もしくは焼いて、生姜醤油などで食べる。
発祥は諸説あり、ある地域では稲刈りが終わった際に、旬の里芋を収穫し、選別の時に出たくず米と粘り気の強い里芋を合わせ作られたという説と、お米が不作な地区で「かさ増し」が目的で里芋を加えたとされ、気候に左右されず収穫ができる里芋を混ぜたことが始まりという説がある。いずれも、お米が貴重だった時代を生きた先人たちの知恵で生み出された郷土料理であることがわかる。

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2014/7/2 10:06:39 登録 2024/4/24 15:41:06 更新

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