- No.3696
- 菓子・甘味
桜餅 (大阪府)
関東では「道明寺」とも呼ばれている関西風の桜餅は、道明寺粉の独特のプチプチした歯ごたえが魅力のひとつです。関東風の「長命寺」とは、またちがった桜餅を楽しめます。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/39_26_osaka.html)
塩漬けした桜の葉でピンク色の餅を巻いた菓子で、春の季語にもなっている。
桜餅は全国で食されているが、関東の桜餅は薄いクレープ状の生地であんを巻くのに対し、関西の桜餅はつぶつぶとした道明寺粉の餅であんを包むという違いがある。仕上げに塩漬けした桜の葉で巻く点はどちらにも共通している。
そもそも桜餅は、江戸時代、隅田川のほとりに建つ長命寺の門番であった山本新六が考案したという。新六は大量に落ちてくる桜の葉を利用できないかと考え、塩漬けにして餅を巻いて売り出したところ大変な評判となり、それが全国へと広まっていった。
大阪を含む関西では、道明寺粉を使って作る桜餅が主流である。道明寺粉とは、もち米を蒸して乾燥させた後に粗くひいたもので、和菓子によく用いられる。1000年以上も昔に大阪・藤井寺市にある道明寺で初めて作られ、保存食として重宝された。
ピンク色の餅と、ほんのりとした桜の香り。桜餅は見た目も味も春を感じられる風流な菓子である。
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2014/7/1 19:09:33 登録 2024/5/1 13:43:50 更新
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