• No.3682
  • 料理・グルメ

どじょう汁 (香川県)

田植えの前後、川やため池からすくってきたどじょうと、野菜、太めのうどんを大鍋で煮て作ります。この時期、集落の色々な共同作業や寄り合いごとに、うどんも打って料理したものを、みんなで食べて親睦を図っていました。

ドジョウと具とうどんを鍋で煮る。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/dojou_jiru_kagawa.html)

ドジョウは、産卵期前の6月から7月が年間で最も美味しいとされる。ウナギよりも脂肪分が少ないものの、ビタミンやミネラルが豊富に含まれる。煮ると骨まで食べられるため栄養バランスが良い食材として親しまれてきた。
田植えが終わり農作業が一段落すると、昔は男性がため池や川からドジョウをとってきた。「どじょう汁」は、ごぼうや里芋、長ねぎなどの野菜や打ち立てのうどんと共に煮込む土用の夏バテ予防の料理であり、男性が中心となって調理をおこなってきた。また、集落の共同作業や寄り合いには、大釜でドジョウを炊き、近所や親戚に振舞っていたため、親睦を深める役割も担っていた。
環境の変化に伴い天然ドジョウを見る機会は減っているが、「どじょう汁」の食習慣は今でも続いている。

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2014/7/1 18:47:46 登録 2024/5/6 19:42:09 更新

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