• No.3654
  • 料理・グルメ

めまき (山梨県/富士河口湖町)

めまきは「布巻」と書き、富士河口浅間神社の祭り「稚児の舞」で作られる郷土料理です。河口湖産のワカサギを焼いて芯にし、荒布昆布で三角形に整え幾重にも巻き、爪楊枝で刺し止め、弱火で長時間煮ます。醤油と味醂の味がしっかり付いた貴重な保存食で、形が日本一の富士山を表しています。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/memaki_yama_nashi.html)

「めまき」とは魚をアラメ(昆布の仲間)で巻いて、醤油や砂糖などでじっくりと煮込んだ郷土料理である。アラメで巻くことから「めまき」と呼ばれるようになった。江戸時代中期頃から富士山信仰で訪れる信者に対して、宿を提供し、もてなす役目の御師が「めまき」をふるまったという。また、富士河口湖町の河口浅間神社の例大祭を祝う行事食として地域に伝えられてきた。「めまき」の三角形は富士山、アラメの巻きおわりを留めている爪楊枝は富士登山に使われる金剛杖を意味するといわれており、富士山信仰と富士登山の安全祈願を意味するとも伝えられている。食材のアラメは大変硬いため、数日間煮込む必要があるが、その分保存がきき、かつては富士登山の携帯食として重宝された。また、祭神は富士の女神・木花開耶姫命であり和服姿が三角形を模し「めまき」の三角形を姿としているようである。

2014/7/1 18:37:37 登録 2024/4/18 9:02:49 更新

アクセス 128 pt

めまき
ページの先頭