- No.3612
- 料理・グルメ
豆ごはん (和歌山県/中部地域)
印南町はエンドウの産地です。エンドウ類にはオランダ、ウスイ、サヤエンドウなどがあり、豆ごはんは、ウスイエンドウを使った料理で、もっとも人気のある料理です。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/mame_gohan_wakayama.html)
和歌山県は全国有数のえんどう産地で、印南町、日高川町、みなべ町、御坊市、美浜町、由良町など、県内の多くの地域で「うすいえんどう」、「きぬさやえんどう」、「オランダえんどう」、「スナップえんどう」などの多品種が栽培されている。
えんどう豆の歴史は古く、世界ではギリシア時代から栽培されていたといわれるが、日本にヨーロッパ系のさや用種が導入されたのは、江戸時代中期である。一方、うすいえんどうが和歌山で栽培されるようになったのは、それよりも後である。明治時代にアメリカから大阪の羽曳野市に導入されたものが和歌山県に伝わり、温暖な気候が適していたこともあり生産者が増加していった。その後、生産者の努力や県の指導によって栽培技術が向上し、品種改良されて現在のうすいえんどうになった。粒が大きく、甘みがあり、ホクホクとした食感を楽しめるこのうすいえんどうは、平成18年(2006年)に地域団体商標「紀州うすい」として登録された。
豆の産地の郷土料理である「豆ごはん」は、春になると米が少なくなる一方で、えんどう豆が収穫期を迎えるため、米に豆をたくさん入れて増量したことがはじまりとされている。塩だけで味を付けて炊き上げた「豆ごはん」は、豆の風味や甘みを感じられ、子どもにも好まれている。
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2014/7/1 16:16:05 登録 2024/5/4 9:44:37 更新
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