- No.3591
- 料理・グルメ
ごま豆腐 (和歌山県/北部地域)
真言宗・高野山の精進料理の代表。ごまは延命寿命、強壮補精の効果があると言われ、ごまの香ばしさとなめらかな舌ざわりが多くの人に喜ばれている。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/goma_toufu_wakayama.html)
「ごま豆腐」は、弘法大師(空海)が約1200年前に開いた高野山で、厳しい修行の中で食べる精進料理の一つとして生まれたといわれている。
ごまは非常に栄養豊かな食品で、その昔、中国では薬として重宝されていた。遣唐使として中国に渡った弘法大師がこれを高野山に持ち帰り、日本で栽培をはじめたとされている。肉や魚を使わない精進料理はたんぱく質が不足しがちになる。そこで、良質のたんぱく質を含むごまを食べて栄養を補っていたと見られる。
後に、ごまの栄養を効率よく摂取するために考えられたのが「ごま豆腐」である。ごまを煎らずに生のまま皮を取り除き、高野山の水と吉野葛を合わせてすり鉢で練り上げて炊き上げる。また、1697年に発刊された「和漢精進料理抄」に記されている「麻豆腐」が起源との説もある。
昭和に入ると、高野山のお土産として一般に広く知られるようになった。現在は、和食の定番料理の一つである。
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2014/7/1 16:08:51 登録 2024/5/2 17:44:13 更新
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