- No.3529
- 料理・グルメ
けの汁 (青森県/津軽地方)
小正月(1月16日)の朝、仏様に「にだ飯」と一緒に「けの汁」を必ず添えます。大鍋に大根をはじめ、いろいろな野菜や山菜を細かく刻んで、味噌味で仕上げ、何日も温めなおして食べる青森代表の郷土料理です。「け」とは粥汁の事をいい、粥のゆにくたくたになるまで煮込むところからこの名前がつけられたようです。
主に津軽地方で作られる料理。地域や家庭によって材料、味付けに違いはあるが、大根、ニンジン、ゴボウなどの野菜類、フキ、ワラビなどの山菜類を一緒に鍋で煮て、味噌や醤油などで味付けするもの。“け”とはこの地方の方言で「粥」のことを言い、何日もの間に何回も煮返すことによって具材に味が浸み込み、粥のように具がクタクタになるとおいしくなる。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kenojiru_aomori.html)
津軽地方の代表的な郷土料理。由来については津軽の方言で「粥(かゆ)」を「け」と呼ぶことから「かゆの汁」とされるなど、諸説ある。 米が貴重だった時代に刻んだ具材を米に見立てて食べたという。約400年前の津軽藩祖・為信の時代から受け継がれたとの説もある。もともとは小正月の料理で、正月に家族の世話や来客対応に追われた嫁が小正月に里帰りする際、男衆のためにつくりおきしたもの。栄養豊富な保存食として、凍りついた汁を崩し温めなおして何日も食べたという。
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2014/7/1 10:35:52 登録 2024/4/4 11:21:06 更新
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