• No.3528
  • 料理・グルメ

けいらん (青森県/下北地方)

けいらんは、主に県南、下北地方で食べられています。けいらんの名前が示すとおり、鶏卵の形をした甘いこしあん入りのもちが2個、しょう油味のだし汁の中に浮かんでおり、独特の味わいが楽しめます。けいらんは、かつては秋仕舞いのごちそうとして食べられていましたが、最近では慶弔時のお膳によく出されます。なお、慶事には紅白に色づけされたもちが、弔事には小振りのもち(うずらの卵大)や、青(緑)に色づけされたもちが使われます。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/keiran_aomori.html)

秋が深まり稲刈りが終わり、農作業が一段落する11月には「秋仕舞い」の風習がある。隣近所や親戚らを招いて、米づくりが無事に終わったことを祝い、一年の農作業を労ってごちそうを振る舞う。「けいらん」は、秋仕舞いのごちそうの中でも人気のある料理である。椀の蓋を開けると白い卵形の団子が二つ浮かんでいる薄味のすまし汁で、団子が鶏の卵のように見えることから「けいらん」の名がついた。秋仕舞いの夜の酒盛りの際には一回り大きくつくった「けいらん」を茶碗一杯に盛り、にぎやかに食べるならわしもある。元は京都の料理で上方文化の伝承とともに旧南部藩に伝来したといわれ、現在では青森県下北地方、岩手県、秋田県の一部に伝わり、地域によってつくり方や味が異なる。

2014/7/1 10:35:36 登録 2024/4/4 11:20:29 更新

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