• No.3525
  • 料理・グルメ

貝焼き味噌 (青森県)

・貝焼き味噌とは、ホタテの貝殻を皿代わりにして、ホタテと味噌を卵でとじたシンプルな家庭料理。
・東京・江東区の青森郷土料理店「青森Souls」では、隠し味に干し鱈を入れる!
・「青森Souls」は在京青森県民が津軽弁を話しに来る“県民アジト”。

・貝焼き味噌は、味噌ベースのだし汁でホタテ・ネギ・卵を煮込んだ“青森県民の心の味”。味噌が濃い目なため、ご飯との相性抜群!
・貝焼き味噌には、専用の貝殻を鍋代わりに使う! 一般的なホタテの貝殻は直径約13センチに対して、貝焼き味噌専用は直径約18センチ! 青森県民は、食器棚に大きな貝殻をストックしている!
・下北地方では、貝焼き味噌を「味噌カヤキ」と呼び、津軽地方と比べて具沢山! キノコや豆腐などと一緒に、旬の魚介類を入れるのが下北スタイル!

ホタテの大きな貝殻に味噌と鶏卵を入れて焼いたもので、ホタテや豆腐、鰈、マツモ、岩のりなど好みの具を入れるのも美味です。玉子の貝焼き味噌は青森県だけでなく、どこにでもありますが、津軽ではお産といっては食べさせられ、風邪に効くといってはよく作られます。どこの家にも茶色に染まった大きな帆立の貝殻がしまってあります。

ホタテ・ネギ・卵を味噌だし汁で煮込み、卵でとじる。県民は貝殻を鍋代わりに使う!

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kaiyaki_miso_aomori.html)

古くからホタテ産地として知られた津軽湾周辺では、江戸時代からすでに「貝焼き味噌」を食べていたといわれる。網で海底をさらうと5から10年物の天然ホタテが獲れた時代で、直径20cmほどもある大きな貝殻を鍋代わりにして、イワシやサバの切り身と自家製の味噌をのせて焼いた素朴な漁師料理だった。後に庶民が卵を入手できるようになり、溶き卵を流しこんで一緒に全体をとじたが、当時は栄養をつけるために病人や妊産婦だけが口にできる特別な味だったという。津軽出身の太宰治は著書「津軽」の中で「貝焼き味噌」への憧れを綴っている。

2014/7/1 10:34:07 登録 2024/4/4 13:21:42 更新

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