• No.3471
  • 料理・グルメ

卓袱(しっぽく)料理 (長崎県)

卓袱とは卓のことをさし、古くから国際港として栄えた長崎が育んだ国際色豊かな卓袱料理は、和、洋(おもにオランダなど)、中の料理を大皿に盛ったコース料理を大勢で食す宴会料理。影響を受けた国の名前をとり、別名「和華蘭(わからん)料理」とも呼ばれています。

江戸時代より異国との接点の多かった長崎では当時禁止令の出ていた食肉も文化として残っており、卓袱料理に欠かせない豚の角煮などもこれに由来します。また、ちゃぶ台もこの卓袱料理の卓が起源となったともいわれています。

長崎の卓袱料理は、唐人との交流時に生まれたもので卓袱とは食卓とその卓をおおうテーブルクロスを意味したものです。主客がともに円形の卓を囲み、身分の上下の隔てなく、鉢や皿に盛られた料理を賞味するという唐人の饗応料理の形式が、たちまち長崎の人々に受け入れられました。これが卓袱台(ちゃぶ台)の始まりと言われています。現在はテーブルクロスはかけないので「卓子(しっぽく)料理」とも記されています。

2014/6/22 9:22:40 登録 2014/7/8 12:55:47 更新

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