• No.3467
  • 料理・グルメ

鶏の水炊き (福岡県/博多市)

水炊きの名の通り、水からぶつ切りの骨付き鶏肉を煮込み、ねぎや好みの野菜を入れ、ポン酢で食す鍋料理。

起源には諸説あるが、一説には長崎にうまれた林田平三郎が明治30年に香港に渡った際に英国人の家庭で料理を学び、帰国後に西洋料理で欠かせないコンソメと中国鶏のスープのアレンジを行って明治38年に博多水炊きを完成させたのが起源といわれています。

現在では日本全国で食べられる福岡県の代表的な郷土鍋のひとつです。具を食べ終えた後に鶏のうまみで食べる雑炊も人気です。
・福岡県の定番グルメ「水炊き」は、濃厚な鶏ガラスープに、骨付き鶏肉が入る鍋料理!
・水炊きの主役は「スープ」。白濁のスープには鶏ガラから抽出したコラーゲンがたっぷり!お店で水炊きを食べるときは、まずスープを飲んで鶏のうま味を味わうという。
・福岡県の鶏肉専門店やスーパーでは、水炊き用の鶏肉や鶏ガラも販売。福岡県民は家庭で鶏ガラを水から煮込み、水炊きのスープを作る人も多いという。

鶏肉や鶏がらでだしを取りポン酢で食べる鍋料理。

博多では「水だき」と発音します。水炊きは、中国の鶏がらスープを使った料理をヒントに生まれた調理法といわれます。この料理のポイントは鶏肉の美味しさで、博多地鶏の雄若鶏を使います。
白濁したスープは鶏の旨さが充分に溶け出し、とろけるような舌触りが楽しめます。具を全部食べ終わったら、鍋に餅かうどんを入れて、最後にお茶漬け風にスープかけご飯にすると、美味しさが倍に広がります。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/wakadori_no_mizutaki_fukuoka.html)

「若鶏の水炊き」は、福岡県を代表する郷土料理の一つである。鶏肉を骨ごと煮こんだスープの中に、季節によってお好みの野菜を加えてポン酢で食べる鍋料理で、元々は外国船が長崎に寄港した際に広まり、後に福岡に波及したとされている。中国風の鶏肉の淡塩煮が長崎で盛んになり、コンソメなどの西洋スープと融合し、さらに日本料理の要素も組み合せてできた福岡独自の料理が「若鶏の水炊き」である。
この料理は、寒い冬だけではなく、早生キャベツが旬を迎える春や、博多祇園山笠の祭りのある夏など、通年を通して食すことができる。なお、博多祇園山笠の直会(なおらい)と呼ばれる祭祀の最後に参加者一同で神酒と神饌を食する行事では、必ず「若鶏の水炊き」が食されるという。重い山笠を昇く男衆たちは、体力をつけるため「鶏肉」を選び食していたからではないかと伝えられている。
また、福岡県が平成11年(1999年)に独自に開発した「はかた地どり」は、在来種「さざなみ」と「ホワイトプリマスロック」の交配により誕生したブランド地鶏で、「福岡県の郷土料理である筑前煮や水炊きをもっと美味しくしよう」という発想が原点となりできたため、「若鶏の水炊き」に最適である。

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鶏の水炊き

2014/6/21 22:59:28 登録 2024/5/7 15:15:41 更新

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