- No.3455
- 料理・グルメ
しじみ汁 (島根県/東部地域)
宍道湖でとられるヤマトシジミを使ったしじみ汁。十分に砂抜きをしたしじみを火にかけあくを取り、薄口しょうゆですまし汁や味噌で味付けをしたこの汁はしじみのだしがよく出ていて、香り高いのが特徴。
宍道湖でとれるしじみは、宍道湖七珍に数えられます。「宍道湖七珍」とは、昭和5年に松陽新聞(現・山陰中央新報)の記者が「宍道湖の十景七珍」という記事でしじみを含めた7つの魚介類を紹介したのがはじまりです。
現在でも、宍道湖は日本全国のしじみの漁獲量の約三分の一を誇るしじみの名産地です。
宍道湖の風物詩に、小船の上から長いシジミ掻きを水中に下ろしてシジミを探っている漁師の姿があります。一昔前まで、シジミ箱を積んだリヤカーを引いて、シジミ売りのおばさんが町を歩いていました。宍道湖で採れるシジミは黒くて粒の大きなヤマトシジミで、宍道湖七珍(スズキ、ウナギ、コイ、シラウオ、アマサギ、モロゲエビ、シジミ)の一つに数えられています。家庭ではほとんど味噌汁に仕立てていますが、すまし仕立ても格別です。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/shijimijiru_shimane.html)
島根県東部の斐伊川(ひいかわ)最下流に位置する宍道湖(しんじこ)は全国で7番目に大きな汽水湖。大粒のヤマトシジミは、国内トップレベルの漁獲量を誇る。全国的にも有名で、宍道湖でとれる代表的な食材「宍道湖七珍(しんじこしっちん)」の一つに数えられる。出雲地方では、このシジミをを使った「しじみ汁」が日常食として根づいている。
宍道湖のシジミをとる漁師はおよそ300名。船上から人力でシジミをとる手掻き操業、船をエンジンで進ませ、動力の力でシジミを獲る機械掻き操業、漁師が浅瀬に入ってシジミをとる入り掻き操業があり、シジミのとり方はさまざまである。シジミをとりすぎないように、漁師1人につき約100kg内に収まるよう採捕量に制限を設けている。
シジミの選別は、漁師やその家族の役目。アスファルトに広げたシジミの山を手で鳴らしながら、カラカラと鳴る殻の音を聞きながら身の大きさや質をチェックする。選別されたシジミは、飲食店や宿泊施設などに直卸される。
ひと昔前は、シジミをどっさり積んだ箱を乗せたリヤカーをおばあさんが引いて、まちなかを売り歩く光景がよく見られたという。東京の納豆売り、京都の豆腐売りといった物売りと並ぶ、朝の風物詩であった。
また、宍道湖だけでなく出雲市にある神西湖(じんざいこ)でも数は少ないがシジミがとれ、地元民に親しまれている。
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2014/6/20 20:22:58 登録 2024/5/5 18:44:09 更新
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