- No.3448
- 料理・グルメ
ぼたん鍋(ボタン鍋) (兵庫県/丹波篠山地方)
兵庫県丹波篠山地方は冬を迎えると猪の狩猟が盛んに行われます。夜明けになると猟師達が山を巡り、その日に仕留めた獲物を町に持ち帰ります。猪肉(ししにく)食文化のなかで代表的な料理がぼたん鍋です。
大皿に猪肉を盛り付けた様子が牡丹の花を思わせることからその名が名付けられたと言われます。薄切りの猪肉を白菜やにんじん、ごぼう、きのこなどの野菜とともに煮込んで食します。
もとは明治期の軍隊食、味噌仕立ての猪鍋がルーツとされ、現在も篠山市には数多くの専門店が存在します。
丹波篠山は、山の幸に恵まれていて、秋になると黒豆の枝豆や大粒の丹波栗が採れ、そして冬になるとぼたん鍋の季節になります。丹波は猪肉の本場で、その代表がぼたん鍋です。「雪がちらちら丹波の里で、猪(しし)が飛び込むぼたん鍋」と、でかんしょ節に歌われてます。猪の肉の盛り付けた姿が、牡丹の花を思わせるところから、名がつけられたそうです。猪の肉は煮込む程柔らかくなり、栄養的にも優れています。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/40_3_hyogo.html)
「ぼたん鍋」は、白と赤の合わせみそをベースにしただし汁に猪肉と季節の野菜を入れて煮る鍋料理で丹波篠山市の郷土料理。
発祥は1908年(明治41年)ごろ、多紀郡篠山町に陸軍歩兵第70連隊が駐屯し、訓練時に捕獲したイノシシの肉をみそ汁に入れて食べたことや、料理旅館に持ち込んで、みそ仕立ての鍋物にしたことだといわれる。当初は「いの鍋」と呼ばれており、「ぼたん鍋」という言葉が登場するのは昭和になってから。1931年(昭和6年)に篠山市商工会の前身団体が、民謡「篠山小唄」の歌詞を募ったところ、採用された歌詞に「いの鍋」ではなく「ぼたん鍋」という言葉が使われていた。また、丹波篠山の民謡「デカンショ節」には「雪がちらちら丹波の宿に猪(しし)が飛び込むぼたん鍋」と歌われている。やがて、地元の料理旅館が「ぼたん鍋」という言葉から発想を得て、猪肉を牡丹の花びらのように並べて皿に盛り付け、客に提供するようになったと言われている。
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2014/6/20 20:16:18 登録 2024/5/1 14:07:18 更新
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