- No.3432
- 料理・グルメ
ぶり大根 (富山県)
柔らかく煮た大根に熱湯をくぐらせたぶりを加え、しょうゆや砂糖、だしなどで味を調えて作られる煮込み料理です。
ぶりは成長に伴って何度も名をかえることから、出世魚と言われています。富山湾では良質なぶりが多くとれることから、ぶり大根や照り焼き、ぶりのあんじゃなます(ぶりを使ったなます)など、沢山のぶり料理が生まれ愛されてきました。
富山の一部の地域では、娘の健康と娘婿の出世を祈願し、嫁ぎ先にぶりを贈る風習が今でも伝わっています。冬に旬を迎える郷土料理として知られ、今では全国各地でよく食べられています。
富山湾で漁獲されるブリのあらをダイコンと共に煮込んだ煮物。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/37_4_toyama.html)
晩秋から初冬にかけて、猛烈な風が吹き荒れ雷が激しく鳴り響く天候を富山では「ぶり起こし」と呼び、富山湾のブリ漁が最盛期を迎える頃といわれている。この時期に捕れる寒ブリは特に脂がのっていて身が締まっており、漁が盛んな氷見市で捕れるブリは味の良さから「ひみ寒ブリ」としてブランド化もされている。ブリは捨てるところがほとんどない魚であらゆる部位が生かされ、いくつもの料理が生み出されてきた。あらを使った「ブリ大根」は、大根とともにじっくり煮込む体の温まるブリ料理の代表格。氷見市など海沿いの一部地域では、結婚したその年のお歳暮にお嫁さんの実家から嫁ぎ先へ一本ブリを贈ることを「嫁ブリ」と呼び、そして頂いた側は、その半身をお嫁さんの実家へ返す「半身返し」を行う風習が残っている。このような祝い事をはじめ神事などにもブリは欠かせない存在で、その度に「ブリ大根」も作られてきた。
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2014/6/20 20:05:19 登録 2024/4/22 11:14:21 更新
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