- No.3419
- 料理・グルメ
おっきりこみ (群馬県)
手打ちの太麺と季節の野菜や里芋、大根などをたっぷりの汁で煮込んだ料理です。
・おっきりこみは、群馬県内の飲食店150軒以上で提供! 学校給食でも提供されている!
・おっきりこみは「おっ切り込み」と書き、生地を切って鍋に入れ込むという意味がある。「おっ」は丁寧な上につく言葉だという。
・具材にはルールが存在! 醤油味のため、カボチャなどの甘い野菜はNG。冬に旬を迎える根菜類がマストアイテム!
・麺は下ゆでせず、打ち粉ごと鍋に入れて、具材と煮込むのが定番! 小麦が汁に溶け込み、とろみのあるおっきりこみが出来上がる!
・おっきりこみは醤油と味噌がダブルスタンダード! 群馬県内の東毛では醤油味、西毛では味噌味が主流!
・高崎市周辺では「おきりこみ」、伊勢崎市周辺では「煮ぼうと」など、地域ごとに馴染みの呼び名が異なる!
うどんを「切っては入れ、切っては入れ」食す様子から、自然とこの呼び名がついたといわれています。地域によっては、「煮ぼうと」や「煮ぼうとう」、「おきりこみ」とも呼ばれています。昔、農作業を終えた女性たちが、栄養バランスに優れ手早く大量に作れる料理として作り始めたのが発祥と伝わっています。
今では一般家庭でも多く作られており、おふくろの味として愛されています。
群馬県を代表する郷土料理の一つです。身体を心から温めてくれるこの料理は、お袋の味をして寒い冬に欠かすことができません。手打ちの太麺を、野菜のたっぷり入った汁に入れて煮込み、煮ている間に溶け出したとろみが、お切り込み独特に味を出しています。この群馬は昔から小麦の産地と有名で、地粉(じごな)と呼ばれる土地産の小麦粉がこのおいしいうどんを支えていました。
「上州おきりこみ」は群馬の代表的な郷土料理で、野菜たっぷりの具だくさんの汁に、打ちたての幅広麺をそのまま入れて煮込み、味噌または醤油で味付けした一品。山梨のほうとうに似ていて、醤油味が基本である。太くて平らな麺と、トロミの付いた汁は、寒い時期には体がとても温まる。
「おきりこみ」の名前の由来は、捏ねた生地をへらの上から直接鍋の中へと「切り込む」ためと言われている。
上州ならではの、榛名山ろくの山菜やきのこ、野菜がたっぷり入った素朴で贅沢な味が楽しめる。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/32_1_gunma.html)
群馬は小麦粉の名産地。水はけのよい田んぼや冬に吹く乾燥した冷風・からっ風の影響を受けて元気に育ち、その生産量は全国トップクラス。群馬県の農業技術センターが品種改良し、全国に生産地が広がった「きぬの波」、「さとのそら」の生産をはじめ、小麦粉を使った加工品もさかんに製造しており、特有の粉食文化を発展させている。郷土料理は小麦粉を活用したものも多く、おきりこみはその代表格。小麦で作った幅広麺を、各家庭にある野菜やきのこなどとともに煮込む麺料理だ。麺の生地を麺棒などに巻いて、包丁で“切り込み”を入れることから「おきりこみ」と名付けられたと言われている。2014年には「群馬の粉食文化・オキリコミ」として、「群馬県記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に採択された。
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2014/6/20 19:53:12 登録 2024/4/11 16:05:00 更新
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