• No.3417
  • 料理・グルメ

しもつかれ (栃木県)

鮭の頭、煎った大豆、鬼おろしでおろした大根、にんじん、油揚げなどの材料を鍋で煮込んだものに酒粕を手でちぎり入れ、最後に味を調えて作られる料理。

・栃木の郷土料理「しもつかれ」は、鮭の頭・酒かす・大根・にんじん・大豆を煮て作る!
・知名度がある郷土料理なのに、苦手派が圧倒的に多い!?
・鮭の頭による生臭さと、クセの強い「酒かす」が賛否わかれる要因!?
・学校の給食では食べ残すキッズが多かったため、鮭頭でなく切り身やフレークを使う学校も!

栄養豊富な保存食として、また旧暦2月の初牛の日に稲荷神社に赤飯と共に供えられ、無病息災を祈ることでも知られている行事食です。発祥は定かではありませんが、鎌倉初期から作られていたとも言われます。

現在でも栃木県の飲食店や各家庭で作られている料理で、「七軒の家のしもつかれを食べると病気にならない」という言い伝えも残ります。

栃木県では旧暦二月最初の午の日を初午といい、各家庭でこの日に作り、赤飯と共にわらで包んで稲荷の杜に供え、家中の無病息災を祈ってからこれを食べるという風習が、鎌倉初期から伝えられたといわれています。鮭の頭はめでたい正月の残り物で悪霊を追払う呪力をもち、大豆も年豆の残りで招福の力があります。残菜利用でありながら、同時に厄除け祈願の信仰的料理でもあるのです。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/31_1_tochigi.html)

栃木県を代表する郷土料理のひとつ。正月に食べた塩引き鮭の頭や、節分に煎った福豆の残りの大豆などの残り物を使った、先人たちの知恵が詰まった一品である。かつては旧暦2月初午(はつうま)の時に稲荷神社に供えるものとして作られ、その時期以外には作らないという禁忌が設けられていた。初午の頃は、野菜の端境期であり食材の調達が難しかった。残り物で作るしもつかれは、本来神様への供え物にはふさわしいものではない。そのため、普段は作らず神様への供物=「変わりもの」とすることで、稲荷神社への供物と昇華させたと考えられる。
食材は地域によって様々である。栃木県央地帯から茨城県の鬼怒川下流域では、だいこん、大豆、塩引き鮭の頭、酒粕、ニンジン、油揚げを基本材料とする。埼玉県東部や千葉県北部、福島県南奥会津、但馬では、だいこん・大豆だけであり、その他、だいこん・大豆・塩引き鮭の頭の組合せや、だいこん・大豆・塩引き鮭の頭・酒粕のタイプもある。酒粕が用いられるようになったのは、造り酒屋が出現し、酒粕が流通するようになった江戸時代中期の頃といわれる。

2014/6/20 19:45:59 登録 2024/4/10 14:25:24 更新

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