• No.3411
  • 料理・グルメ

こづゆ (福島県)

ホタテの貝柱でだしを取り、豆麩(まめふ)、にんじん、しいたけ、里芋、キクラゲ、糸こんにゃくなどを加え、薄味に味を調えたお吸い物を、会津塗りの椀で食す料理。

多くの食材が盛られる贅沢な料理ながら「おかわりを何杯しても良い」習慣が有り、会津人のもてなしの心が表現されています。

会津藩のご馳走料理としてうまれたこづゆは、現在も正月や冠婚葬祭などの特別な日には欠かせないもてなしの料理。具だくさんの材料の数は縁起のよい奇数が習わしのようです。

こづゆという名前は小吸物から変化したもので、「かいつゆ」とも呼ばれていました。会津一円から郡山地方にかけて冠婚葬祭に作られてる料理で、この地方ではこづゆで酒を飲む習わしがあります。会津の平野部では貝柱を使い、山間部ではするめを使うことが多いことが特徴です。昔は何杯でもお替りをしてもいいと言われていたそうです。

ダシ汁の中でもどしたホタテの干貝柱をはじめ、里芋やキクラゲ、ニンジン、豆麩などをたっぷり入れて醤油、塩、酒で薄味に味付けされた具だくさんのお吸い物。元は会津藩の武家料理で、現在では、正月、冠婚葬祭などの祝いの席に供されるおもてなし料理になっている。具の数は縁起をかついで9や11など奇数の具を使うのが習わし。会津若松市などの食事処で出されることが多い。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/30_2_fukushima.html)

福島県には、会津塗と言われる赤い漆塗りの器がある。この会津塗のなかでも、浅めに作られた「手塩皿」に、貝柱のだしで煮込んだきくらげ、わらび、里芋など、豊富な具材を盛りつけた郷土料理が、「こづゆ」である。「こじゅうのつゆ」がなまって、こづゆという名前になったと言われている。
こづゆ自体は100年以上前から食べられており、昔は「一の重」「二の重」あるいは「一の露」「二の露」と二つのお椀に分けて供されていたが、昭和60年代頃からは一つのお椀で「こづゆ」として提供されるようになった。なお、こづゆに似た郷土料理としては、郡山市の「つゆじゅう」と呼ばれる汁物がある。豆麩以外の具材はほとんど同じで、福島の食材をふんだんに使用している。

2014/6/20 19:40:32 登録 2024/4/9 10:17:25 更新

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こづゆ
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