- No.3409
- 料理・グルメ
きりたんぽ鍋 (秋田県)
きりたんぽ、鶏肉、しいたけ、ネギ、セリ、ごぼうなどが入った秋田の名物鍋。
うるち米を潰し木の棒に巻きつけてちくわ状に焼きあげたものを、地鶏やごぼう、きのこ、ねぎなどと共に、鶏ガラのだし汁で煮込む鍋料理です。
「きりたんぽ」は、冬期に狩猟を行う猟師(マタギ)が保存食として携行し始めたのが起源といわれています。
きりたんぽ発祥の地と伝わる秋田県北部の大館や鹿角地域周辺では、新米収穫後にきりたんぽ鍋を囲み、農作業の労をねぎらう習慣が現在も続いています。秋田県内の学校では、冬季の給食メニューにきりたんぽが出され、人気があります。
杉の棒につぶした粳米のご飯を竹輪のように巻き付けて焼き、棒から外して、食べやすく切った物をいいます。鶏がらのだし汁に入れて煮込んだり、味噌を付けて焼いて食べたりします。
昔、県北地方のきこりや猟師達が腐敗を防ぐため、ごはんを潰し、棒に刺して焼いて食べていた携行食糧を山中でとったやまどりやきじ、山菜と一緒に煮込んで食べたのが始まりです。
その形が短穂槍(たんぼやり)の穂先に似ていることから、その名がついたとされています。
少し硬めに炊いたご飯をこねて、串につけて伸ばし、こんがりきつね色になるまで焼いた「たんぽ」と、比内地鶏、ささがきごぼう、長ネギ、せりなどの具材が入ったこの鍋は、鶏と醤油で作られた濃厚スープと「たんぽ」のやさしい味がマッチしたこの地方の「おふくろの味」です。
出典:農林水産省Webサイト(XXX)
きりたんぽ鍋は鶏ガラと調味料で作った汁に炊いたご飯をすり潰したものと野菜を入れた鍋料理。大館・鹿角地方が発祥の地で、炭焼きや伐採のために山籠りをした人々が、残り飯をつぶして棒に刺して焼いて食べていたものを鳥鍋に入れたことが始まりと伝えられる。
重要な具材であった比内鶏が、秋田県産種の鶏として国の天然記念物に認定され食べられなくなった時期があったが、当時の比内町の町長の声がけで「比内地鶏」が誕生し、再び家庭の味として復活した。比内地鶏は元来のキジや山鳩に肉の組織が似ていて脂がきめ細かく、「たんぽ」との相性は抜群である。
串に刺し焼いたご飯ががまの穂に似ており、短い穂の意味である「短穂」から「たんぽ」と呼ばれるようになったとされる。「きりたんぽ」とは、この「たんぽ」が鍋に入る長さに「切った」ものである。
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2014/6/20 19:37:44 登録 2024/4/8 10:55:34 更新
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