• No.3406
  • 料理・グルメ

ひっつみ (岩手県)

小麦粉をこねて薄く伸ばしたものを手でちぎり、お鍋の中で季節の野菜とともにだしで煮込む料理。具やだしは季節によって様々であり、川魚や川のカニ、鶏肉、きのこなどを用います。

名の由来は、「手で引きちぎる」事を方言で「ひっつむ」と言うことから名付けられました。「ひっつみ」は、地域によって「とってなげ」、「はっと」、「きりばっと」とも呼ばれます。

なめらかで喉越しの良いひっつみは年齢を問わず、身も心もあたためてくれる岩手県ふるさとの味です。

岩手や青森の南部に伝わる具だくさんの汁で、小麦粉の生地を引っ張ってちぎることからひっつみと呼ばれます。ツルッとなめらかで喉越しがよく、かみごたえがあります。ゆでたひっつみにきな粉と砂糖をかけると、おやつになります。

岩手県北部から青森県にかけての伝統的な家庭料理。水でこねた小麦粉の生地を薄く延ばしながら手で引きちぎって鍋に入れ、野菜などと煮込んだ料理。県北では「ひっつみ」、県南では「はっと」、地域によって「すいとん」とか、方言の「ひっつむ(手で引きちぎる)」と鍋に入れる時の動作から「とってなげ」と呼ぶところも。食感は餃子の皮かワンタンに似ており、ツルッと滑らかなのど越しだ。具やツユは季節や家庭によってさまざま。一般的に醤油ベースのツユに、地鶏や豚肉、白菜、長ネギ、ゴボウなどの野菜や山菜、キノコなどを入れる。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/28_1_iwate.html)

県央地域は北上川流域で平坦な土地が多く、古くから水田地帯がひらけており米の生産規模は大きかった。しかし寒さが厳しく冷害で米がとれない年もあったため、食生活を安定させるために大麦、小麦、そばの生産も行われていた。そのため米粉、小麦粉、そば粉などを活用する料理が多く、粉に水を入れてこねて作る料理である「しとねもの」文化が発達した。「ひっつみ」はその代表的な料理のひとつであり、米が不作な年に主食の替わりとして多く食された。
水でこねた小麦粉を薄くのばした生地を手でちぎって煮ることから、「ひっつみ」は「手でちぎる」の方言「ひっつまむ」が転じたと言われている。地域によって「とってなげ」、「はっと」、「きりばっと」とも呼ばれる。
具や出汁は地域や家庭によって様々で、地方によって地鶏やキノコ、川ガニ、川魚、モクズガニを入れることもある。

2014/6/20 19:35:25 登録 2024/4/5 13:15:31 更新

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ひっつみ

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