- No.3401
- 料理・グルメ
五平餅 (長野県/飯田市)
つぶしたご飯を串焼きにして、くるみ味噌をたっぷり塗った一品。
五平餅に使うお米は、餅米ではなく、一般的な白米を使うのが常識。さらに、炊き立てご飯で作るのも絶対条件。串には匂いの少ない杉やサワラの木を使うのが基本。
南信地方の五平餅は、「わらじ型」と「団子型」の2種類が定番。さらに表面が波打った「幣束型」や、串が刺さっていない「おにぎり型」など、さまざまな形がある。
味噌は、長野名産のくるみを混ぜた「くるみ味噌」が大定番!
信州の南部地方に古くから伝わる郷土食「五平餅」は、うるち米を炊いてつぶし、竹
などの棒に固めつけて焼いたもので、わらじ形や小判形など様々な形があります。味の決め手のタレは、味噌や醤油を使い、ごまやクルミをすったものを混ぜ、砂糖とみりんを入れます。季節によって春は木の芽、秋はゆずを入れ風味をだします。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/gohei_mochi_nagano.html)
五平餅は、半搗き(はんつき)にしたうるち米を串に刺し、味噌や醤油ベースのタレをつけて焼いたもので、木曽・伊那地域のほか、岐阜県、富山県、愛知県、静岡県などの中部地方の山間部に伝わる郷土料理。様々な形のものがあり、「わらじ型」「小判型」「筒型」「団子状」などがある。中山道を境にして、北は団子形、南はわらじ形に大きく分かれており、細かく分けると10種類ほどあるといわれている。由来は、形が神道の祭祀で捧げられる「御幣」に似せて供えた、五平(若しくは、五兵衛)という人物が飯を潰して味噌をつけて食べた、約400年前に美濃の国から飯田へ峠越えして来た老人が伝授した、その老人の名が「五平」だったなど様々な説がある。起源は明らかではないが、江戸時代中期頃には既にあったといわれている。
五平餅文化は、「塩の道」沿いに分布しており、塩尻市が境目となっている。北信地域はおやき文化が根付いており、五平餅は木曽地域や南信地域を中心に食べられている。伊那地域は暖かく竹藪が多いため、米を刺す串は竹串を使うことが多い。一方、木曽地域では、以前は木曽五木の桧の串を使っていたといわれており、自然環境の相違がそこから窺える。昔は米が貴重だったため五平餅はハレの日の料理として食べていたもので、当時は、五平餅は大変なご馳走だった。あまりに美味しくて「1人で5合は食べてしまう」という意味で、その美味しさを「五平五合」と表す。タレは、各地域や家庭によって様々だが、醤油・味噌ベースのタレをぬったり、季節によって、ごま、山椒、柚子などを加えたりもする。信州の特産品であるくるみをすりつぶしてつくる「くるみ味噌」は代表的な味で、素朴な味付けが信州らしい一品である。
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2014/6/13 14:21:49 登録 2024/4/19 14:01:33 更新
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