• No.3310
  • 料理・グルメ

そぼろ納豆 (茨城県)

茨城県のご飯の友です。
茨城県特産。おぼろ納豆、しょぼろ納豆とも呼ぶ。納豆に刻んだ切り干し大根を混ぜ込み、醤油等の調味料で味をつけたもの。そのまま酒のつまみとして食べたり、ご飯にかけて食べたりする。

納豆に切り干し大根をあわせて、しょうゆなどに漬け込んだ惣菜。小粒の大豆が特徴。

小粒大豆は藩政時代から作られ、豆腐や味噌に向かない大豆でしたが、納豆としては成功しました。また、水戸納豆が全国的に有名になったのは明治以降、鉄道(水戸線)の開通に伴い土産品として売られた天狗納豆をきっかけに観光地などでの販売なども行われ、納豆の産地として著名になりました。

現在ではご飯のお供として、お茶漬けの具に、お酒の肴としてなどいろいろな方法で食べられている水戸の伝統的な惣菜です。

水戸の味の代表として最も有名な納豆は、日本中で人気があります。本来の水戸の納豆は、県北産のやや小粒の大豆で作られているのが特徴です。その特徴的な藁の包装とともに他のものとは一味違う、水戸ならではの味は一度食べたら病みつきなる人も多いそうです。
その納豆を利用して昔からある郷土料理に、そぼろ納豆があります。切干大根と納豆をしょう油で寝かせたものだが、 素朴な中にも奥深さがあり、酒の肴にもご飯にもあいます。納豆はだめという人でも、このそぼろ納豆なら大丈夫という人も多いそうです。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/soboronatto_ibaraki.html)

水戸市では、江戸時代、台風が来る前に収穫できる早生小粒の大豆を美味しく食べる工夫として、納豆づくりが盛んになった。
「しょぼろ」とは、「そぼろ」の方言である。秋に収穫した大豆で納豆をつくり、近所やお寺等に配る際、余った納豆を長い間食べられるように工夫をこらした。納豆と割り干し(切り干し)大根を合わせて、塩や醤油などに漬けこんだ水戸市の伝統的な料理である。割り干し大根は、 3日間天日と寒風にさらし、最後の夜に夜風で凍らせる。歯ごたえが良いのが特徴。
納豆といえば、いわずと知れた水戸市の名産である。平安時代の武将・源義家が水戸市に赴いたとき、わらで包んだ煮豆を食べたところ、非常に気に入った。以降、将軍へ献上されるとともに、大豆とわらという庶民でも手に入れやすい材料だったことから、農民の間に一気に広まり、現代にいたる。水戸市では、那珂川(なかがわ)の氾濫などに備え、水害に強い小粒大豆が栽培されていることから、水戸市の納豆といえば、小粒が特徴である。
茨城県では現在でも家庭で納豆をつくる人がいる。手づくりの納豆は、匂いも強く、味もインパクトがあり、個性が強い。よって、市販の納豆に食べ慣れている人は、その味の濃さにびっくりするという。
納豆と非常に馴染みが深い水戸市を中心とする県央地域では、ほかでは見られない、納豆を使った伝統食が存在する。それが、刻んだ割り干し大根を納豆と混ぜ合わせる「しょぼろ(そぼろ)納豆」である。茨城県では、大根も多く収穫されるため、各家庭で寒干し(切干)大根を保存食としてつくっていた。 糸引きが良くない納豆ができた際に、寒干し(切干)大根を混ぜて塩漬けにしていた。つくる手順も簡単なことから、いまでもごく一般的につくられている。納豆に割り干し大根を混ぜるだけでなく、醤油、みりんなどで煮詰めることで、納豆を日持ちするようにした保存食ともいえる。

2014/4/5 11:32:59 登録 2024/4/10 13:51:54 更新

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そぼろ納豆
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