- No.188
- 料理・グルメ
ほうとう (山梨県/甲府市)
太めの麺を味噌汁で煮田中に野菜を入れたもの。
幅広の平打ちうどんとかぼちゃに加え、ねぎやしいたけ、じゃがいもなどを味噌ベースの汁で煮込んだ麺料理です。うどんを生麺の状態から煮込むことで、汁にとろみがついて冷めにくいという特徴があります。
戦国時代、甲州地方ではお米が貴重であり、武田信玄がそれに代わる陣中食として考案したなど、発祥には諸説あります。
県内では、「武田陣中ほうとう祭り」など、イベントが多く開かれ好評を得ています。山梨の家庭では、残った汁を翌朝ご飯にかけて「ほうとう飯」として食べられることもあります。
ほうとうは一口に言えばだし汁に野菜とうどんを入れて煮込んだ、原始的ともいえる郷土食です。しかし、この単純な土臭い味がこの頃はかえって魅力があるようで、町々の飲食店ではこのほうとうをだし、人気を呼んでいます。かぼちゃのほうとうや、あずきのほうとうがあります。いろいろな野菜を入れた味噌煮込みで、武田信玄が好んで、陣中食に用いたといわれています。
・山梨県内に、ほうとう提供店は100軒以上!
・冬の定番ほうとうには、冬野菜のカボチャが絶対! さらに、肉の代わりに油揚げを使うのが暗黙のルール!
・ほうとうの具は家庭によってバリエーションが様々! イノシシ肉や、山で採ったキノコなど、家庭によって様々な具材を使う。
・麺は打ち粉ごと煮て、トロトロ感を出すのが鉄則! それによって、独特の粘りのある汁になるという。
・ほうとうの冷たいバージョン「おざら」の汁は醤油味。ほかにも、おしるこの中にほうとうの麺を入れた「小豆ほうとう」や、「ほうとうカルボナーラ」などもある。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/houtou_yama_nashi.html)
「ほうとう」とは小麦粉を練り、平らに切った「ほうとうめん」を、たっぷりの具材とともに味噌仕立ての汁で煮こんだもので、「うまいもんだよかぼちゃのほうとう」といわれるほど、誰もが知る山梨県の代表的な郷土料理である。峡南地域では「のしいれ」「のしこみ」とも呼ばれている。稲作が適さない山間で、米に代わる主食として古くから親しまれてきた。そのため、「ほうとうめん」を打つことは、嫁入り修行ともされていた。めんの製造時に塩を混ぜないので、あらかじめゆでて塩分を抜く必要がない。つくる手間がかからず野菜や肉とも相性が良く、栄養価も高い。「ほうとう」は「餺飥」の呼び名で、平安時代から貴族が儀式等で食べていたことが知られている。
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2013/2/5 14:26:11 登録 2024/4/18 8:50:49 更新
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