- No.128
- 料理・グルメ
とり天(鳥天) (大分県)
鶏肉に天ぷら衣をつけて揚げた料理。
からしを入れた酢醤油につけて食べるのが定番!
大分県内に、とり天を提供する店は1000軒以上もあるという。
とり天は、「から揚げ」とも「天ぷら」とも違う! とり天は具に下味をつけて揚げるが、天ぷらは具に下味をつけずに揚げる。また、とり天は小麦粉を衣に使うが、唐揚げは片栗粉を衣に使う。とり天は、から揚げと天ぷらの中間の食べ物だという。
天つゆを使わず、酢醤油+カラシで食べるのが定番。
使う鶏肉は、モモ肉とムネ肉。柔らかくてジューシーな「モモ肉のとり天」、あっさりヘルシーで女性に人気の「ムネ肉のとり天」、お店によってどちらを使うか分かれるという。
酢醤油につけてあっさりと食べられるため、大分県民の家庭では、大皿に大量のとり天を盛り付けて食べている。
大分県の鶏肉の消費量は日本一です。とり天は大分の食卓にかかせない県民食です。市内のあちこちに「とり天屋」がありますが、お店によって味付けが異なっているので、食べ比べてみるのも楽しいです。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/toriten_oita.html)
鶏肉を多く食べることで知られる大分県。2019年、総務省が都道府県庁所在地と政令指定都市を対象に、一世帯あたりの鶏肉年間消費量を調査したところ大分市が全国1位になった。
大分県では、鶏肉を使ったまぜごはん「鶏めし」や鶏出汁の汁物「鶏汁」といったさまざまな鶏肉料理が食べられてきた。なかでも、唐揚げが有名だが、鶏肉を天ぷら粉で揚げた「とり天」も大分県全域にわたって広く親しまれている。
鶏肉が高価な食材だった時代、家庭では衣がたっぷりついた「とり天」がつくられていた。厚い衣がかさ増しになり、家族が多くてもみんなで鶏肉を味わうことができる。
「とり天」は、別府市内にある県内初のレストラン「東洋軒」が発祥だとされている。昭和初期、既存メニューの唐揚げが骨付きであったために女性が食べづらいだろうという気遣いから、骨のないもも肉を食べやすい大きさに切り、天ぷら風にアレンジしたのがはじまり。唐揚げより早く調理できて、サクサクと柔らかい衣は、またたく間に評判となり、やがて、さまざまな飲食店が「とり天」を提供するようになったという。
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2012/11/2 20:33:02 登録 2024/5/10 14:13:16 更新
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