- No.7313
- 料理・グルメ
からいもねったぼ (鹿児島県)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/karaimonettabo_kagoshima.html)
「からいもねったぼ」は鹿児島県の特産品として全国に知られるさつまいもを使った郷土料理。“からいも”はさつまいものことをいう。
さつまいもの生産量は、鹿児島県が全国で1位である。鹿児島県は、温暖な気候に恵まれているが、霧島山を除く大部分がシラス台地で非常に水捌けが良く、また台風が頻繁に襲来するため、せっかく育てた農作物に被害が及びやすいといった地理的条件があった。そこで、土壌がやせていても育ちやすく、かつ地中で成長するため台風の被害も受けにくい、さつまいもの栽培が鹿児島県で強く根づいていった。
さつまいもの伝来については諸説あるが、1698年に種子島島主の種子島久基が琉球に使いを出してさつまいもを持ち帰り、その後、1705年に、山川の船乗りであった前田利右衛門がさつまいもを自分の畑で栽培して近隣の人々に配ったところ評判を呼び、鹿児島全域に広まったといわれる。たくさん収穫ができ、貧しい者の食糧に最適であったことから“孝行芋”とも呼ばれた時代があった。同じ特産品である黒豚もさつまいもを食べさせて育てることで知られ、またさつまいもを原料にした芋焼酎も鹿児島県を代表する酒であり、さつまいもは鹿児島県の食文化を支える重要な食材であるといえる。
そのため、鹿児島県においては、さつまいもを使った郷土料理が多数存在する。その中の一つが「からいもねったぼ」で、つきたての餅に蒸したさつまいもを入れて混ぜて食べる餅料理である。「からいもんねーぼ」と呼ぶこともある。“ねったぼ”の名の由来については諸説あるが、“練ったぼたもち”からきたという説や、餅を“ぼったぼったと練ってつく”ところから来たという説がある。
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2024/5/13 19:34:27 登録
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