- No.7310
- 料理・グルメ
豚汁 (鹿児島県)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/butajiru_kagoshima.html)
鹿児島県の特産品の一つである豚肉。飼育頭数は全国1位で、かごしま黒豚がブランド豚として全国に知られている。江戸時代は殺生を忌む仏教の影響で、獣肉食は禁忌とされていたが、薩摩藩では豚やイノシシ、鹿などがよく食べられていたという。奄美地域においても島豚と呼ばれる在来種が飼育されていた。江戸と遠距離であったことと、薩摩藩領であった琉球は貿易をおこなっていたため、薩摩藩に海外の文化が入ってきてその影響を受けたからではないかと考えられている。黒豚も、江戸時代に薩摩の名武将であった島津家久によって、琉球から入ってきたといわれている。その後、明治時代に入ってイギリスのバークシャー種と交配させ、改良を進めた。一時、成長が早い白豚の飼育が増え、黒豚の飼育が減った時期もあったが、柔らかく、旨味の強い黒豚の振興を進めることで、いまのかごしま黒豚のブランドが確立された。
また、鹿児島県はその温暖な気候から麦味噌の生産も盛んである。鹿児島県の麦味噌は麹の量が多く、塩分が少なめで、甘みが強い。このような背景から、鹿児島県では「豚骨」や「豚味噌」など、豚肉や味噌を使った料理が多く、「豚汁」もその代表格である。
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2024/5/13 18:16:35 登録
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