- No.7263
- 料理・グルメ
ぶたあえ (熊本県/天草地域)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/butaae_kumamoto.html)
大小120ほどの島々からなる天草地域では豊富な魚介に恵まれており、中でもエビやカニを餌に育つ特産のマダコは、弾力のある食感など品質の良さで知られている。マダコを干しダコにする様子は夏の風物詩で、そんな光景が見られる国道324号線は平成17年(2005年)に「天草ありあけタコ街道」と名付けられるなど、特産のタコで地域おこしに取り組んでいる。
新しく生まれるタコ料理もある中で、ゆでタコとなすでつくる「ぶたあえ」は古くからこの地で親しまれている郷土料理。沖縄の料理ゴーヤチャンプルーがもとになっており、昔、天草地域では貴重でなかなか手に入らない豚肉の代わりに、天草湾でとれたタコを代用してつくったのがはじまりである。昔からなすやゴーヤもたくさんとれる時期には、マダコがとれていたこともあって、夏の野菜とタコを味噌(麦味噌)で炒めた料理として定着した後も、名前だけ「ぶたあえ(豚和え)」としてそのまま伝わったユニークな料理である。砂糖や鷹の爪(唐辛子)の入ったぴりっと甘辛い味噌の味がタコの味わいと野菜の甘みを引き立て、ごはんのお供や酒のつまみにぴったり。野菜は主になすを使うが家庭によってゴーヤやピーマン、人参、かぼちゃなどが入ったり、切り方などもそれぞれのアレンジがある。
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2024/5/9 19:40:47 登録
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