• No.7258
  • 料理・グルメ

焼鮎の甘露煮 (熊本県)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/yakiayu_no_kanroni_kumamoto.html)

球磨川は熊本最大の一級河川で、人吉盆地を貫き、八代平野を流れて八代海に注ぐ。日本三大急流の一つに数えられるほどの急流と、清流といわれる水質の良さで、古くからアユの産地として知られてきた。激しい流れがアユの身を鍛え、澄んだ水は川底でも太陽の光が届くため餌となる藻が豊富なのが理由だ。特に支流の川辺川では尺アユと呼ばれる30cmほどの大アユがとれると有名。緑川の流れる甲佐町には簗場(やなば)もあり、アユ料理のレストランなども人気だ。アユの宝庫として塩焼きやアユ寿司などさまざまな名物料理があるが、秋に産卵のために川を下る「落ちアユ」を焼いた「焼アユ」は、この地域ならではの冬の保存食である。串にさして炭火でじっくり黄金色に焼いた後に乾燥窯で干して、正月の雑煮や炊き込みごはんの出汁に使った。また、焼きアユを甘めの醤油ダレでじっくり時間を掛けて煮こんだ甘露煮も冬の保存食である。最後に水飴を入れて照りを出す。骨まで食べられ身もふっくら。卵を抱えた子持ちアユなどもこの時期のごちそうだ。
しかし、球磨川や河口では、昭和中頃まで大量にとれていたアユの漁獲高が減っている。球磨川漁協では、ダムや複数の堰(せき)が稚アユの遡上(そじょう)を妨げるとして、途中の堰で稚アユをすくい上げて流域全体に放流するなど資源保護の取り組みをしている。

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焼鮎の甘露煮

2024/5/9 19:29:39 登録

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