• No.7235
  • 料理・グルメ

わらすぼのみそ汁 (佐賀県/有明地域)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/45_21_saga.html)

有明海の珍魚といえばムツゴロウだが、それと並ぶのが、日本では有明海にしか生息していないワラスボ。ハゼの仲間だが、目が退化し、鋭い歯がむき出しで、内臓や血管が透けて見えるような紫色のぬるぬるとした体を持つ、まるで“エイリアン”のような見た目。しかし、その独特な味わいがクセになり美味であると地元で愛されている。河口部の泥の中に巣穴を掘ってすんでいるのだが、干満の差がある干潟では、潮の満ち引きにより川の栄養をたっぷりと溜め込み、ワラスボをはじめとする魚介類がよく育つ。そのため、ワラスボも味が良いのだという。5~10月にかけて漁が行われ、代表的な方法はスボカキという道具を使うもの。先端がかぎになった1.3mほどのナギナタのような道具のことで、潟スキーにのって泥の中を引っかき回し獲る。この様子は有明海の夏の風物詩でもある。また、あんこう網にかかることも多い。ワラスボはみそ汁にするほか、砂糖や醤油で炊いた煮付けなどで食べられ、また、乾燥したワラスボは揚げたり焼いたりするほか、もくさいと呼ばれるふりかけにする。生で使う場合、生きた状態から調理することが多く、凶暴なワラスボは“嫁泣かせ”の食材のひとつだった。生のワラスボは煮付けにするほか「わらすぼの味噌汁」にすることが多い。

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わらすぼのみそ汁

2024/5/8 18:23:23 登録

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