- No.7220
- 料理・グルメ
かます寿司 (福岡県/久留米市)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kamasu_sushi_fukuoka.html)
筑後国一の宮である高良大社でおこなわれる、高良大社例大祭(高良山くんち)は、重陽のお祝いと秋の収穫祭が結びついたお祭りである。「重陽」とは旧暦の9月9日のことで、吉日とされ「菊の節句」としても知られている。高良山くんちは江戸時代より久留米藩主の参拝があった由緒あるお祭りで、筑紫平野の人々の秋一番の楽しみであり、多くの参拝者が訪れる。参道の両側には「かます寿司」と栗入り赤飯を売る露店で賑わったという。また、菅原道真公を祀る北野天満宮でも秋季大祭(北野くんち)が催される。
秋の収穫際に結びついていることもあり、村人たちは感謝をこめて新米を新しい叺(かます)にいっぱい入れて神社に奉納した。叺(かます)とは、わらで編んだむしろで二つ折りにして、縄で結んで使用していた当時の袋。ちょうどこの時期、カマスは旬に入り脂肪がのって美味しくいただける。奉納に使われる叺と魚のカマスの言葉の語呂から、いつの頃からか農民の信仰的なものとなって受け継がれ、秋祭りには「かます寿司」をつくるようになった。
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2024/5/8 17:27:17 登録
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