• No.7216
  • 料理・グルメ

べたもち (福岡県/豊前地区)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/beta_mochi_fukuoka.html)

小麦生産量が多い福岡県では、昔から多くの農家で稲作のほかに小麦の栽培がおこなわれていた。小麦はそれぞれの家庭で粉にして、だんごなどをつくり農作業中のおやつにしたり、来客のおもてなしなどとして食べられ、さなぼりの時には必ずつくられている。
「さなぼり」とは、田の神様が田植えを見届けて、天にのぼることから「さのぼり(田の神(さ)昇り)」といわれ、それがなまって「さなぼり」となったといわれている。一大行事の田植えが無事に終わった事を田の神に感謝し、田植えに参加した人たちをねぎらい、宴を催しごちそうを並べ秋の豊作を願う、農家にとって大切な行事の中で今へと伝えられている。
べたもちの「べた」とは、豊前海でとれる魚、「ベタ」から由来している。豊前市あたりでは舌平目の事を「ベタ」と呼んで親しまれており、地元ではよく食べられる魚である。シタビラメのような扁平な形に似せて、平らにぺたんとしたかたちにつくるので、この地域では舌平目の「ベタ」から連想され、「べたもち」と呼ぶようになったといわれている。

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べたもち

2024/5/8 17:23:46 登録

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