- No.7166
- 料理・グルメ
かんころ (愛媛県/伊方町)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kankoro_ehime.html)
日本一細長い半島といわれる佐田岬半島にある伊方町では、その独特の地形から内洋の瀬戸内海と外洋の宇和海の二つの漁場を持つ場所として栄えてきたが、昔、沿岸沿いでは米がとれにくく、もっぱらの主食は麦かさつまいもであった。しかし、芋はそのままだと長期貯蔵に適さないので、干して保存食として用いられた。その干し芋を使った料理が「かんころ」で、じっくりと炊いて砂糖を入れおやつとして食べられてきた。鍋の中で木杓子で練り炊きする時に発する音からこう名づけられたといわれている。
明治時代に入ると、半島のある西宇和地域ではその傾斜地を生かし、みかんの栽培が盛んにおこなわれるようになった。傾斜面には石垣に覆われた段々畑が多くみられ、これは土の流動化を防いだり土壌の水はけを良くする効果や、石垣が太陽の光で反射することにより柑橘の木により光が当たるようになること、そのことで冬場の寒さを和らげる効果があるともいわれている。これまでにさまざまなみかん栽培の研究や改良が続けられ、現在では日本有数のみかんの産地となった。
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2024/5/7 10:42:34 登録
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